テルマエロマエ1巻 お風呂をテーマにしたマンガ
テルマエロマエIII3巻感想 保養地の温泉街
テルマエロマエの感想ネタバレを含みます。
主な登場人物
皇帝:ハドリアヌス帝
次期皇帝:アエリウス・カエサル
主人公 浴槽技師:ルシウス・クイントゥス・モデストゥス
主人公の友人 彫刻師:マルクス
マンガのテーマやジャンルは、ほとんど出尽くしたと思われていた。
忍者マンガ、歴史ものマンガ、スポーツ根性マンガ、SFマンガ、怪盗マンガ、恋愛マンガ、医者マンガ、格闘マンガ、超能力マンガ、料理マンガ、弁護士、裁判マンガなど。
少女漫画もあるし、ホモ、レズマンガもある。
しかし、お風呂をテーマにしたマンガは無かったように思える。確かに、温泉を題材にしたり、ホテルマンガは、あった(石ノ森章太郎先生。仮面ライダーやサイボーグ009も描いていたから、石ノ森先生の作品も手塚先生同様に多岐にわたる。)
マンガや小説でも、いままでに出尽くした内容では誰も見向きもしてくれない。
ニッチな隙間をねらいつつ、レッドオーシャンではないブルーオーシャンを目指していく必要がある。
そういう意味でもお風呂とローマ時代と現代をミックスマッチした作品テルマエロマエは、おもしろい。
<風呂マンガのあらすじ感想>
(1)スランプの設計技師ルシウス
時は、ローマ時代。建築技師であるルシウスは、仕事上のスランプに陥っており、事務所を首になってしまった。いわゆる路頭に迷ってしまった。友人であるマルクスに励まされて、大衆浴場で疲れを癒していたが、湯部にのぼせてしまい湯の中におぼれてしまう。
あわてて、湯から立ち上がると、そこは、21世紀の日本の銭湯であった。
ローマ帝国は、ヨーロッパのほぼ大半を統治しており、奴隷もいた。 ルシウスは、日本人を顔の平たい民族、そして、ローマ帝国に統治された奴隷と勘違いしていた。
しかし、ローマ時代、ローマ帝国には当然知られていない21世紀の技術や日本文化にルシウスは驚嘆していた。
そして、銭湯にある脱いだ服を入れるかごやフルーツ牛乳を飲んで、ローマに戻って活用できると自信を持った。
そして、また、ローマ時代に戻る。 そして、浴場を建築する。するとその浴場は市民に人気の場所となった。
(2)露天風呂をつくる
ルシウスは、レピドゥス執政官の呼び出しに応じて、別荘に参上する。レピドゥス執政官は高齢のおじいちゃんで、体調が悪かった。 そして、ルシウスが作った浴場の壁に山の風景が描かれていたのを見て、自分の別荘から山を見ながら風呂に入りたくなった。 そして、屋外に浴槽を作るよう依頼する。
依頼を受けたルシウスは、露天風呂を作るために、現地を視察する。 すると、露天風呂を作ろうとする地域には、天然の温泉がわき出ていることがわかった。 そして、どれくらいの温度なのか、たまった池に入ってみると予想よりも温度が高い。
そして、さらに、その温泉がわき出た池を調べようとしたとき、深みにはまっておぼれてしまう。
タイムトリップするルシウス。
現代の日本。そして、露天風呂に出現したルシウス。
そこで、顔の平たい民族と呼ぶ日本人たちと日本の文化に触れる。 そして、温泉卵と、温泉つかりながらお酒を飲むことを覚え、驚嘆する。
また、のぼせて温泉におぼれてタイムトリップするルシウス。
ローマに戻ったルシウスは、早速、露天風呂の制作に取りかかる。
その後、レピドゥス執政官は、元気になり、妻と子をもうけた。
(3)家庭用の小さな風呂を作る
マルクスのところに遊びに行ったルシウス。そこで、マルクスの師匠が公衆浴場に行きたいとマルクスに頼む。 しかたなく、マルクス、ルシウス、師匠と3人で、浴場に行くことになる。 自宅で、風呂にはいるなどは、金持ちでなければ、ローマではあり得なかった。 何か妙案はないかと悩むルシウスは、また、浴場でおぼれてしまう。
現代日本のある家の風呂場の浴槽にタイムスリップするルシウス。 そこで、狭くても機能的な浴槽をみたルシウスは、ローマに戻って、 師匠のために家庭的な浴槽を作ってあげた。
(4)クラゲを見ながら風呂に入る
徐々に名声が高くなったルシウス技師。そしてハドリアヌス皇帝から、個人でゆっくりと風呂を楽しめる浴槽を作るよう依頼される。
天才といわれた他の設計技師ですら、古いと首にした皇帝。 ルシウスは、皇帝のお気に召す風呂をどのようにして設計するのか頭を悩ます。 そして、水を流している堀を調べているときに、おぼれてタイムスリップしてしまう。 タイムスリップして、現代の日本のお風呂のショールームに現れたルシウス。
ショールームでは、イタリアのお客を待つ女性社員がいた。 女性社員は、ルシウスが約束のイタリアのお客と勘違いし、ショールームを案内してあげる。
近代の日本の風呂を紹介されて、ローマ帝国の文明では見られない数々の技術とアイデアに驚嘆するルシウス。
なんとか、ローマの文明水準でまねはできないかと、プライドを保ちつつ、学習する。
まじめなところがおもしろい。
そして、ローマにまたタイムスリップする。 そして、平たい顔族の風呂を参考にした風呂を設計すると、皇帝に気に入られた。
(5)地熱を利用した湯治場
紀元134年 ローマ帝国属州ユダヤにて、エルサレムを陥落させるため皇帝が遠征していた。しかし、戦況は芳しくなく、軍隊の士気も低下していた。 皇帝自信も風呂につかり、体の汚れを洗い流したくなった。 そこで、ルシウスを呼び寄せ、浴場建設に当たらせていた。
浴場建設は、順調に進んでいるとはいえず、ルシウス自身も手伝うことにした。 そして、浴場場所となるところで作業をしていたところ、またタイムスリップしてしまう。
現代の日本にタイムスリップしたルシウスは、湯場に訪れた老人に助けられる。 そして、地熱を利用した湯治場で、病気やけがによいことを理解する。 ローマにタイムスリップで戻ったルシウスは、早速、地熱を利用した湯治場のある浴場を作った。
風呂と地熱を利用した湯治場により、負傷した兵隊たちの健康や精神面が向上し、エルサレムを陥落することができた。
しかし、ローマに戻ったルシウスを待ち受けていたのは、妻からの離縁状であった。
以上